空爆開始から1ヶ月
★もうこれ以上アフガン民衆を殺すな!
★もうこれ以上子ども達を殺すな!
★もうこれ以上非人道兵器を使うな!
★アフガンの民衆を飢えと凍死から救え!
★即時無条件の空爆の停止を!
★小泉政権はこんな残虐な侵略戦争に参戦するな!


■  自衛隊の海外派兵に警戒と監視を!「参戦法」の具体化、16日にも閣議決定。

 与党のパキスタン訪問を終え、いよいよ参戦に向けた具体的な計画が動き始めました。今出ているのは密接不可分に結び付いている2つのことです。第一に、米艦隊への合流と共同作戦。とりあえず海上自衛隊の小艦隊を送り、来週末の「基本計画」策定の決定を受けて、11月下旬に本格的な派遣を行い現地合流ということのようです。第一陣は9日(金曜日)にも出発するかも知れません。海上自衛隊が中心ということで、具体的な反対行動が取りにくいのが悔しくてなりません。
 第二に、この共同作戦の具体的中身が物資の「輸送・補給」です。これについては、今日付の産経新聞で「補給業務」は当面見送り、「物資輸送業務」が中心になるとの報道がありました。「輸送」と言えば何か戦争というイメージから遠いかのような錯覚をしがちですが、空爆や特殊部隊をどんどん焚き付けるという意味では、非常に犯罪的なことです。
 私たちは11月末を第二次集約として署名運動を継続強化しています。ちょうどこの自衛隊海外派兵に対する反対の意思表示として、出来るだけ多くの署名を小泉首相に突き付けたいと思います。皆さんの一層のご協力をお願いします。
「自衛隊艦船の派遣、第1陣は9日以降に出港」
http://miiref00.asahi.com/international/kougeki/K2001110700075.html

「政府 パキスタンへ医官派遣を準備 大統領と国連の要請受け」(毎日新聞11/6)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20011106-00001065-mai-pol

(署名事務局11/7)



■  空爆開始から1ヶ月−−今すぐ空爆を停止せよ!


1. 今日で米の空爆は1ヶ月目を迎えました。ブッシュ政権は自分の思い通りにならないためか、正気を失ったように市民を殺しまくっています。タリバン政権は11月5日、633人が犠牲になったと発表しました。しかしこれは爆撃で亡くなった人数であり、餓死者や病死者は含まれていません。イギリスのNGOオクスファムは約40万人が危ないという調査結果を出しました。
「アフガン空爆1ヵ月で民間人の死者633人 AIP集計」(朝日新聞11/6)
http://miiref00.asahi.com/international/kougeki/K2001110603035.html

「アフガン難民 冬は首都だけで10万人が餓死 社民視察」 (毎日新聞11/5)
http://news.lycos.co.jp/topics/world/afghanistan.html?&d=05mainichiF1105e046

「アフガン北部 深刻な状態 60万人凍死の危機」(朝日新聞11/4)
http://miiref00.asahi.com/international/kougeki/K2001110400043.html

イギリスの環境NGOであるオクスファム(OXFAM)は「アフガン危機」と題する特集を組んでいます。そこで米の侵略戦争をめぐる「人道の危機」を訴えているのです。
http://www.oxfam.org.uk/atwork/emerg/afghanprogramme.htm


 そんなことはお構いなし。毎日毎日、爆撃で頭が一杯。ブッシュ大統領はアフガンに民衆のいのちなど、いのちじゃないと思っているかのようです。腹立たしくてなりません。
 NGOは悲鳴を上げ始めました。米が空爆を激しくしたために、現地への援助そのものが出来なくなっているからです。米政府や日本政府の言う「食糧投下」や「難民支援」などがどれほどデタラメなものかがハッキリしたと思います。現に空爆と戦争が「食糧援助」「難民救済」の邪魔になっているのです。
 私たちは即時無条件に空爆を停止するよう要求します。
アフガニスタン被害報道日誌 

2. もう皆さんもご存じのようにアメリカの「報復戦争」は完全に行き詰まりました。本日の各紙の見出しを見るだけでも明らかです。「長期化に戸惑う独仏」(朝日)「軍事行動、戦果は未知数」(日経)「戦果を強調する米、各地で続く誤爆、ビンラディン氏は不明、そして近付く冬」(毎日)「冬の陣、戦況膠着も」(産経)。米政府がこそばゆくなるような大本営発表は、今では読売のみです。「米、戦況に自信」「ビンラーディン 米 近く拘束作戦」!?。
 私たちの見方では、北部の要衝マザリシャリフをめぐる攻防戦が一進一退であり、米軍のこれほどの支援を受けながら「北部同盟」が全く落とせない、というのが最大のポイントだと思います。この攻防戦の展開を皆さんも注目しておいて下さい。
 しかし、ブッシュ政権は焦りと苛立ちで、逆にこの侵略戦争をエスカレートさせています。非人道兵器を次々と総動員して一般市民を殺しまくり、民間施設を爆撃しまくっているのです。大量破壊兵器「サーモバリック弾」という特殊な気化爆弾も使いました。破壊力からして戦術核に匹敵するという非人道兵器です。言語道断と言うほかありません。
B52による無差別絨毯爆撃(ジュネーブ協定違反)に続いてアメリカは戦術核に準じる大量殺戮兵器を使用した! 

 最新の情勢と空爆のエスカレーションによる被害の急増については、このHPの関連部分をぜひクリックして下さい。
米のアフガン侵略をめぐる最新の情勢 
「越年覚悟で長期戦略 米、4カ所に特殊部隊」(共同通信11/6)
http://www.kyodo.co.jp/kyodonews/2001/revenge/news/20011106-26.html

「要衝で苦戦続ける同盟軍 冬季到来で攻略困難に」(共同通信11/6)
http://www.kyodo.co.jp/kyodonews/2001/revenge/news/20011106-19.html

(署名事務局11/7)



■  “メディア・リテラシー”と米の対アフガン戦争の真実

 「メディア・リテラシー」という言葉があります。これはマス・メディアの報道を鵜呑みにしない、批判的に捉える、ごまかされないようにするという意味の用語です。まさに今これが大問題になっているのです。
 ブッシュ政権は戦況の膠着と行き詰まりで、ビンラディン逮捕の見通しがなくなり、タリバン政権の早期崩壊のメドも立たなくなったため、腹いせのように空爆をエスカレートしています。
 彼らのマスコミ対策、世論対策は2つです。一つ目は、「この戦いは長期戦になる」として米国民や日本を含む西側同盟国の世論を必死になってなだめることです。何と太平洋戦争を持ち出して「説得」し始めました。パールハーバーから4年もかかった、と。彼らは今から4年もやるつもりなのでしょうか。小泉首相は「トゥゲザーUSA」ですから尻尾を振って一緒について行くでしょうが、日本の国民全体を巻き添えにしてもらいたくはありません。そもそも「言い訳」をし始めたらお仕舞いです。
 二つ目は、一般市民殺傷の真実を隠すことです。すでに開戦当初から米政権は事実上の「報道統制」を米巨大メディア会社に命令しました。そしてこれらの会社はその政府の要請を受け入れたのです。そうです。「言論の死」です。例えば今回一躍有名になった「アルジャジーラ」TVにブッシュ政権は圧力をかけましたが断られた経緯があります。当たり前でしょう。自国だけではなく、他国のTV報道の中身まで口出ししたのですから。とんでもない「民主主義と自由の国家」です。誰の「自由」、誰の「民主主義」なのでしょうか。CNNはアフガン市民の死者を報道するときには必ず米のWTCの死者を併せて報道するよう指示したと言います。イギリスの新聞が暴露しました。日本のマスコミはどうでしょうか。似たり寄ったりです。現に日本の新聞の中で、正面切って「空爆の停止」を求めている新聞はあるでしょうか。ありません。恥ずかしい話です。
「米市民の犠牲も反復せよ CNNが記者に指示と英紙」(共同通信11/1)
http://www.kyodo.co.jp/kyodonews/2001/revenge/news/20011101-453.html

(署名事務局11/7)


■  “米英軍”から“多国籍軍”へ?


 ブッシュ政権は、戦局の行き詰まりで、韓国やNATO諸国に戦闘部隊を派兵するよう圧力をかけ始めました。対アフガン戦争は「米英軍」によるものから米主導ながら「多国籍軍の形態」のものに変容しようとしています。
 この動きに私たちは無関心ではいられません。一旦、ブッシュ政権に「白紙委任状」を出せば一体どうなるかを示していると思います。ブッシュ政権に言いなりの小泉政権の動向を警戒し監視しなければなりません。
「米、韓国に戦闘兵の派遣を打診」(朝鮮日報11/7)
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2001/11/07/20011107000000.html

「独が4千人規模の派兵へ 核、生物兵器の対策部隊も」(共同通信11/7)
http://www.kyodo.co.jp/kyodonews/2001/revenge/news/20011107-32.html

「仏軍2000人すでに投入…シラク大統領表明」(読売新聞11/7)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20011107-00000306-yom-int

「イタリアもアフガン軍事作戦への参加を発表」(読売新聞11/5)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20011104-00000214-yom-int

「トルコ、特殊部隊をアフガン派遣へ」(読売新聞11/2)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20011102-00000113-yom-int

「米軍評価チームがタジキスタンの軍用飛行場を査察している=国防総省」(ロイター11/6)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20011106-00058046-reu-int

(署名事務局11/7)



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